大阪ではたらくタクシードライバーのブログ
現役の大阪昼日勤タクシードライバーが、そのあまりにも自由すぎる働き方、ライフスタイルなどといったリアルを書き綴るブログです
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これが引き寄せの法則というやつか??:懐かしくスペシャルなメルセデスに遭遇
2021
/
05
/
18
夢のカタチ
水曜日のリサーチ乗務に備えて
先日会社へ赴いて、相棒を徹底的に整えて、あとはいつ乗務するか?というだけになってましたが・・・
水曜日に乗務すると決めました。
で、久々に乗務するにあたって、懸念事項がひとつ・・・それは・・・
タクシードライバーになって以来、ずっと乗務時に使ってたバッグ。
機能的にも結構気に入って使ってたのですが、ご覧のとおり、合成皮革故の加水分解が進んでしまい、見るも無惨な状態に。
このままでは運気が下がってしまうので、残念ですが、新調することにしました。
そうと決まったら、さっそく買いに行こう!
ということで、クルマに飛び乗り移動開始!
で、とある中古車販売店の前を通りかかった時、僕にとってメチャメチャ懐かしいクルマが目に飛び込んできました。
あまりに急なことだったので、その店の前をスルーしてしまいましたが、方向転換を重ねて再びその店の前にクルマを乗り付けて、突撃しました。
ただ単に懐かしいだけではなかった:実は滅多に見れないレアモノだった
僕を衝動的に突き動かしたそのクルマとは??
これです。
クルマに興味のない方でも、このクルマが『ベンツ』であることはお分かりいただけると思います。
正式には、W116型のメルセデスベンツSクラスです。
もちろん、現在でもSクラスはラインアップされてて、先日フルモデルチェンジをしたばかり。
その最新のモデルから数えると・・・6代前のモデルになります。
このW116型は1980年まで生産されたので、最終型でも41年前のモノになりますね。
トランクリッドの左端に【450SEL】という英数字を羅列したエンブレムが付いてますが、これはグレード表記であり、【450】は排気量が4500ccであることを表し、【S】はSクラス、【E】は機械式燃料噴射、そして【L】はロングホイールベースを意味します。
で、このクルマの何が懐かしいかというと・・・実はかつて、我が家にあったクルマと同じ車種だから。
1978年の4月、不動産業で成功した親父が、新車でヤナセから購入しました。
ちなみに、ウチにあったのは・・・今回のクルマより10cm短いショートホイールベース版の450SEで、ボディーカラーはマニラベージュというソリッドのベージュでした。
只々懐かしい!!
でも・・・実は、ホンマモンの驚きはここからでした。
さらにトランクリッドの右端に目をやった瞬間、このクルマがタダモノではないことに気付きました。
・・・・・・・!!
6.9!!
ロッ、ロッ、ロクテンキュー??
そうなんです・・・このクルマ・・・ベース車の450SELに、6.9リッターのエンジンを積んだ超ド級モンスターのレアモノ
【450SEL 6.9】
だったのです!!
この450SEL 6.9は、どういうわけか最後まで正規輸入はされず、並行輸入車がごく少数日本に入って来ただけでした。
おそらく・・・当時の排ガス規制云々がらみで、メリットがなかったからだと推測します。
で、このクルマに積まれる6834ccのV8エンジンが搾り出すのは・・・286PSのパワーと、56.0kgmの最大トルク・・・
パフォーマンスも・・・車重約2トンにも関わらず、0~100km加速が7秒チョイ、0~400加速も15秒チョイ・・・
しかも、現在のクルマみたいに、トラクションコントロールなんて気の利いたモノは付いてないので、不用意にアクセルを踏もうものなら、ドラッグスターのごとくいとも簡単にホイールスピンして、前に進みません。
40年以上も前に、こんなモン作るか???
このクルマの凄いのは、これだけではありません。
フランスのシトロエン方式のハイドロニューマチックという油圧サスペンション、そしてドライサンプ方式を採用してるのもこのクルマの大きなトピックです。
ん??ドライサンプって何ぞや???っていう声が、そこかしこから聞こえてくるような気なします。
ドライサンプっていうのは、エンジンオイルのマネジメント方式のひとつで、普通はレーシングカーやスポーツカーで採用される方式。
どういうことかというと・・・
僕らが普段乗ってる乗用車のエンジンオイルって、エンジンのいちばん底の部分に付いてる【オイルパン】に入ってて、ここからオイルポンプでもってエンジンオイルを循環させてるわけで、一般に【ウエットサンプ】っていわれるやり方。
一方のドライサンプ方式を採用するクルマには、オイルパンっていうものがありません。
代わりに【リザーバータンク】というものをエンジン本体とは別の場所に設置して、エンジンオイルを循環させます。
そうすることで、クルマの姿勢変化の影響を受けにくくなるため、エンジンオイルの循環を安定させることが可能になります。
加えて、オイルパンがない分、エンジンの搭載位置を低くし、クルマの重心を下げることが可能になり、ひいては操縦安定性の向上が望めます。
実際の画像は・・・
<画像出典:
グーネット
>
これはノーマルの450SELのエンジンルーム。
向かって左側の、V8エンジンの片バンク部分にエンジンオイルのフィラーキャップが見えます。
ここからエンジンオイルを補給し、エンジンのいちばん底にあるオイルパンへ落ちていくワケです。
ちなみに・・・コアサポートのいちばん左側にリベット留めされてる黒いプレートが、先日の記事で書いた、当時のインポーターであるウエスタン自動車のものです。
なので、このサンプル画像のクルマは、紛れもない正規のヤナセものであることが窺い知れます。
<画像出典:
シルバースター
>
対する450SEL 6.9のエンジンルーム。
えっ?今回のクルマの写真は??という声が・・・
実は・・・突然の出逢いに興奮して、エンジンルームの写真を撮るの忘れてました・・・ブロガー失格!!
話を戻して・・・巨大なM100型V8エンジン本体とハイドロニューマチックシステムなどにより、上のノーマル車と比べてギッチギチ状態で、ほとんど余裕がありませんね。
写真の右下に見えるのが、エンジンオイルのリザーバータンクです。
こりゃドライサンプにでもせな、エンジンが載らへんがな・・・
ちなみに、この6.9には正規モノは存在しないので、コアサポート部分にもメーカーのプレートしかありませんね。
こんな普通の4ドアサルーンに超ド級のエンジンとハイメカニズムを搭載したバケモンをシレッと作る・・・しかも、パッと見はノーマルと同じ外観で、判別材料はワンポイントのエンブレムだけ・・・昔のメルセデスって、ちょくちょくこういう粋なことをやってました。
このひとつ前の縦目のSクラスに、これまた先日書いた600リムジーネの6.3リッターエンジンを搭載した【300SEL 6.3】とか・・・
確かにこの個体はホンモノの6.9やけど・・・
蘊蓄はこれくらいにして、さっそくこのクルマを見てみようと思います。
ドアを開けて中に乗り込みます。
まず感じるのは・・・この時代のメルセデス特有の【匂い】です。
機械臭と少し酸っぱい匂いが入り混じったような・・・独特の匂いです。
これはあくまで推測の域を出ませんが・・・
この時代のメルセデスのシートのクッションって、現代のクルマのようなウレタンフォームと違って、ヤシの実の繊維で作られており、その経年変化によるものではないかと思います。
ちなみに、運転席のシートは、特に座面の左半分のアンコが完全に抜けてしまってます・・・。
シートの生地はパッと見、ビニールレザーに見えますが・・・実は本革シートです。
高級感でいうと、やっぱりベロアに軍配が上がりますが
この本革シートのヤレ具合というか、味わい深い感じ、僕は結構好きだったりします。
ちなみに、この当時のメルセデスには、MB-TEXという合成皮革もあって、見た目はよく似てるのですが、あっちはもっとツルっとした風合いですね。
劣化の仕方が若干おかしい・・・一度リペアを入れたけど、その質が悪かったのかな??
リアシートは年式相応のヤレ具合ですね。
このクルマの内装は青なんですが、この色のダッシュボードは経年劣化で割れやすい傾向にあり・・・このクルマも漏れなく割れておりました・・・
でもね・・・それ以上に明らかな違和感が・・・
ダッシュボードとセンターコンソール、そして車内全体の色味がバラバラです。
加えて、僕が知ってる6.9って、ローズウッドのパネルが付いてるはずなんですが、このクルマはノーマルと同じゼブラウッド・・・。
しかも、センターコンソールの部分もウッドパネルのはずなんですが、このクルマは1973年あたりの280Sのものと思われるただの樹脂・・・。
推測するに・・・最初から付いてたダッシュボードとセンターコンソールが経年劣化でダメになり、6.9用の中古を探したけど見つからず、予算の都合で中古品を寄せ集めて凌いだのでは??
ここで店員さんが登場し、このクルマの年式を尋ねたら・・・
『1980年式です!』
ここでまた強烈な違和感・・・。
1980年式といえば、このW116型のラストイヤー。
となると・・・
エアコンはダイヤル式のマニュアルではなく
このクライメートコントロール(今でいうオートエアコン)が標準装備のはずやし・・・
ドアロックノブの形状も、これではなくもっと小ぢんまりしたものやったはず。
ちなみに、ウチにあった1978年式の450SEはこの写真と同じ形状でした。
さらにいうと、リアのパワーシートも付いてないし・・・
つまりは1980年式だと
ウッドパネルとシート生地を除いて、こういう状態でないとおかしいんです。
他にもいろいろ質問してみますが・・・この店員さん、正直なところ、この時代のメルセデスのことはあまりわかってない様子・・・
以上のことを総合的に判断すると、この個体は1977年~1978年モデルである可能性が高いです。
ここで店員さんがエンジンをかけてくれました。が・・・
エンジンのコンディションはまぁまぁといった感じ。
一瞬このクルマ、6.9のエンブレムだけ付けた、いわゆる【エンブレムチューン】ちゃうかと思いましたが、ハイドロのインジケーターとスピードメーター下のハイドロの操作ノブがあるので、ホンモノの6.9だと思います。
ちなみに、ハイドロはちゃんと問題なく作動してました。
あと、このクルマで問題があるとしたら・・・
この成金趣味な、フェンダーアーチのメッキガーニッシュと、エミールのアロイホイールは取っ払い・・・
<画像出典:
Buyee
>
純正のサザエホイールを投入して
この本来の姿に戻してやりたいですね。
まぁ、いろいろと問題のある個体やったけど、いいモンを見せてもらいました。
お店の方に感謝です。
といった感じで、今回も長々と、どーでもいい蘊蓄を垂れ流してしまいました。
スミマセン・・・
ええ加減、読者さんに怒られそう・・・
ところで・・・先日オールドメルセデスのことを書いたら、偶然にも懐かしいクルマに出逢うことが出来ました。
これをきっと【引き寄せの法則】っていうんでしょうね!
久しぶりに触れてみたら、やっぱりこの時代のネオクラなメルセデスはイイですね!!
これを持てるように、頑張りますとも!
それではまた!!
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