こんな商売はどうやろか??

こんな相談がありました



先日、知り合いの方と電話で話す機会がありました。

その方は、今後の仕事の幅を増やすために、新たにフォークリフトの免許を取りに行ったらしいのですが・・・

今後実際に現場で仕事をするのに、いろいろと不明なことや不安なことがあるとのことで、僕がフォークリフトオペの経験者であることを人伝に聞いて、相談の電話をかけて来られた、というワケです。

免許を取っただけでは厳しいかも:特に何かと余裕のない今のご時勢では



フォークリフトの免許というのは国家資格なので、これを取りさえすれば、物流の現場で即戦力になるかというと・・・現実はそう簡単ではありません。


なぜかというと・・・


フォークリフトの免許を取るには、所定の教習所で、所定の教習カリキュラムを熟したうえで学科試験に合格する必要があります。

で、カリキュラムの殆どが実車を使った教習で、基本走行やパレットの上げ下げなどをやるにはやるんやけど・・・


僕が免許を取りに行った頃とは違って・・・コロナ禍で同じことを考える人が多いのか、教習生の数がハンパないらしく、1台のフォークリフトを20人くらいで交代して乗って教習を受けることになるので、フォークリフトを触ってるよりも、他人がやってるのを見学してる時間の方が多いらしい・・・


それに・・・教習所はあくまで、ごく初歩の基本的なことしか教えないので、常にある程度のスピードを要求される実際の物流の現場で活躍するのは、特に今のような、人を育てる余裕がないご時勢の中では、なかなか厳しいと言わざるを得ないからです。


あと、大きな問題点は・・・


教習所で乗り方を教わるフォークリフトは

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<画像出典・トヨタL&F 札幌>

こういう、座って乗る【カウンター型】といわれる、いちばんポピュラーなやつ。これだけです。


そう、これだけなんです。


現場経験者としては・・・これってどうよ??って思ってしまうワケです。

実際の現場に則した教習を受ける機会が皆無


なんでリーチの乗り方を教えへんかな??



一方、実際の現場では

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こういう立って乗るタイプの【リーチ型】というのが多いです。

感覚的には、実際に求人誌で見かける案件の7割方は、このリーチタイプで仕事をするパターンかな。


このタイプは、とにかく小回りが効いて、状況に応じてフォークとマストを出したり引っ込めたり出来るので・・・

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こんな感じの、スペースにあまり余裕のない倉庫でも効率よく仕事ができるというワケです。

ちなみにこの写真は、かつて僕が一時期お世話になった某企業さんの倉庫なんですが、ここなんかはまだ広い方です。

こんな風に、左右に聳え立つテナーに、ガンガン荷物をハイ付けしていくには、やはりそれなりのスキルが必要になってきます。

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この部分に立って乗り込んで仕事を始めるワケですが・・・

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これがハンドルです。とにかく小回りが効きます。

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これはブレーキペダルですが、クルマなんかとは逆で、走行するには完全に踏み込む必要があり、足を離すと完全に止まります。

つまりは、止まる時は余裕をもって徐々にペダルから足を離す必要があります。

もし、走行中にいきなりペダルから足を離してしまうと・・・急ブレーキ状態になり、最悪は横転も・・・しかも荷物を掬って走行してた日にゃあ・・・極めてヒサンなことになります。

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これが、メインの操作レバーです。

向かっていちばん右に1本独立して配置されてるのが走行用レバーで、いわばアクセルみたいなもんです。

上で書いたブレーキペダルを踏み込んだうえでレバーを奥へ倒すと前進し、手前へ倒すとバックします。

その左側に3本のレバーがありますが、これがマストとフォーク関連のもの。

向かっていちばん右のものが、マストとフォークを出したり引っ込めたりするやつ。

真ん中のものが、マストとフォークをチルトアップ・ダウンするやつ。

そして向かっていちばん左のやつが、フォークを上げ下げするやつです。


で、問題はここからなんですが・・・・


このリーチタイプのフォークリフトで仕事をするにあたっての基本は・・・

走行、マストの出し入れ、チルト、フォークの上げ下げ・・・といった一連の操作は、あくまでひとつずつ手でやることとされてますが・・・


実際の現場で、そんな尺取り虫みたいなことやってるのは、一度も見たことがありません。


理由は、そんなことしてたら時間がかかり過ぎて、極めて効率が悪いから。


じゃあ、実際の物流の現場ではどうやってるかというと・・・


まずは、ブレーキペダルは普通に踏んで・・・


ここから後が違います。


走行するには、右の肘で、前後進レバーを押したり引いたりして操作します。

そして、右手のひらで3本のレバーを包み込むような状態を維持して、状況に応じてフォークやマストを操作するというワケです。

こういう操作をすることで、リーチタイプ本来の機動力を発揮します。

即戦力でいくならもっと突っ込んだ教習を受けて練習する機会が必要



現代の物流のニーズに合わせた、リーチタイプのスキルを身につけるのに加えて、やはりカウンター型でもより実践に則した教習と練習を経て、マルチに対応できるスキルを身につけることが必要です。

たとえば・・・

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<画像出典・トヨタL&F 札幌>

前出のカウンター型の写真と変わらない気もしますが、よく見ると、爪が異様に長いのに気付かれると思います。

これは、いわゆる【長爪】といわれるやつで、案外あちこちで目にします。

写真のものはこれでも短い方で、僕がビール屋などで乗ってたやつなんかは、もっと長かったです。

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これはやはり、かつて西宮浜の某物流倉庫でお世話になってた頃の写真です。

これはいわゆるシングルの長爪で、爪の長さは2.3m弱ありました。

いままさに、これから出荷する物が載ったイチイチ(1.1m × 1.1m)のパレットを2枚掬おうとしてる場面ですね。

ちなみに、爪に貼られてる白いテープは、爪の長さの半分を示す目印です。

なぜこんなことをするかというと・・・もうひとりいた、長爪のリフトで作業していた仲間が、立て続けに物流品質事故をやらかしたことがあり・・・つまりは爪で荷物を突いてしまったワケですが、その再発防止策として採用された施策だったのです。

でも、僕に言わせれば・・・ここの長爪リフトには根本的に大きな問題がありました。

それは・・・

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<画像出典:サンコー>

物流の現場で標準とされてる、このイチイチ(1.1m × 1.1m)のパレットを使うことが殆どやのに、爪の長さが約2.3mほどありました。


つまりは・・・


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※絵心がなくてスミマセン

こんな風に、2枚のパレットを根元までしっかり差し込むと、爪が少しハミ出すのです。

ここへもってきて、この仲間は、長爪の乗り方がよくわかってなかったんです。


長爪というのは、通常のリフトの倍くらいの長さがあるので・・・

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このような、通常の1枚差しの短い爪のやつとは大きく違って

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1枚差しと同じ感覚でパレットを掬ってしまうと・・・荷物の重みで、先端の部分が撓んでしまうことが殆どなので・・・

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長爪の場合は、感覚的に、持ち上げるというよりは、チルトアップさせるような乗り方になるわけです。

逆に荷物を下ろす場合は、ある程度まで爪を下げたら、チルトダウンさせるワケですが・・・

件の仲間は、通常の1枚差しと同じ感覚で仕事をしてたので、実際には先端がきちんと下がりきってない状態で前方の荷物キワキワまで寄ってしまい、結果、パレットとハミ出した爪で前方の荷物を突いてしまった・・・チーン!ですね・・・。


こんなこと、教習所では絶対に教えてもらえないし、百歩譲って教えてもらえたとしても、それを練習できる機会がないワケで、それって大きい問題やと思うワケですよ。

初心者やブランクのある人が納得できるまで練習できるような施設が必要



教習所でもマトモに練習できないところへもってきて、コロナ禍で新人をイチから育てる余裕のない企業が多く、求められるのは即戦力になる経験者が殆どというのが現状・・・

電話で話した知り合いの方も、何社か応募したらしいですが、結局不採用になってしまったとのこと・・・。

ただでさえ苦しい時に、せっかく3万円も4万円もかけて免許を取ったのに・・・これではムダ金になってしまいます。

罪なのは教習所で、ある程度人数を絞って教習せな実地訓練もクソもないのに、売上至上主義で、絶対にそんなことやろうとはしない。


そこで、僕は考えました。


【初心者が、自分で納得いくまでフォークリフトの練習が出来る施設】に対するニーズはあるんではないかと。


時間単位、1日、1週間の料金コース設定で、実践を想定したテナーやトラックの荷台などを配置した施設の中で、カウンター型、リーチ型のフォークリフトを使って、ハイ付けや積み下ろしの練習をしてもらうんです。

そうやって根詰めて練習すれば、1週間くらいである程度は乗れるようになると思いますよ。

あとは実際の現場でどんどん経験を積んでいけばいい。

マネーの虎はどんな反応するやろうか??



実際に、知り合いの方の生の声を聞いて、ふっと浮かんだアイデアですが・・・これを事業計画書にまとめてマネーの虎にプレゼンしたら、何て言いはるやろうか??


川原ひろしさんとか高橋がなりさんあたりは、もしかしたら!・・・があるかも知れんけど・・・

南原竜樹さんとか安田久さんとかは・・・【フンッ!】って鼻で笑って終了やろうな、きっと。


いずれにしても、マネー不成立の公算大ですな!!


残念!!


それではまた!!



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Driver Takabou

Author:Driver Takabou

大阪の昼勤務タクシードライバー、ブロガー、動画クリエイターなどの顔を使い分けて自由に働き、よく遊び、よく呑んでストレスフリーに生きる自由人です。

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