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トヨタ・プリウスαといふクルマ
2022
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12
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15
タクシーのシゴト
現時点で考え得る昼勤タクシー営業最強の相棒
今年の6月半ばまで、僕は黒いトヨタ・プリウスでタクシー営業をしてました。
俗にいう30(サンマル)の後期型の【 L 】という廉価版グレードでした。
廉価版とはいえ、一般でいうフル装備状態で、よく走って燃費もいいし、大きな故障もしないし、とてもいいクルマでしたが、7月度から新会社への移籍に伴って、この30プリウスを降りることになり、次期の相棒として会社が用意してくれたのが・・・
この青いプリウスαでした。
プリウスαというクルマは、30プリウスのステーションワゴン版として、トヨタが世に問うた傑作中の傑作。
街を走ってたら、そこら中で見かけるほど、売れまくったクルマです。
そして、僕の中では・・・30プリウスのドンガラを、そっくりそのままステーションワゴンのものに取り替えただけの安直な成り立ちのクルマ、という認識でした。
ところが・・・そんな僕の認識は、日々のタクシー営業でじっくりと向き合う中で、いとも簡単に『いい意味で』裏切られることになりました。
30プリウスとは全くの別モノと考えるべき
このプリウスαを最初に転がした時の印象は・・・
『ナンジャ、コリャ??』
『重いなァ』
というものでした。
30プリウスは、チョンと踏んだらスーッと身軽に発進するのに、このプリウスαは、なんかモッサリとしてる感じ。
ただ、一旦動き始めたら、その後はスーッと軽やかかつ優雅に加速していく・・・。
気になるので、当時のカタログの主要諸元を見比べたら、エンジンやモーターのスペックは、モーターの型式こそ違うものの、数字上では30と全く同じ。
ただ、車両重量が30に比べて140kgほど重いので、最初はそのせいかと思ってましたが、そんな単純なものでもなさそう。
っていうか、このモッサリとした動き出しの後に、スーッと軽やかかつ優雅に加速していくこの心地いい感じは、過去に経験したことのある加速感やぞ・・・
過去の引き出しを開けまくるまでもなく、この心地いい上品な加速感は、世界最高峰のロードスター、R129型メルセデス・ベンツ500SL(初期モデル)のそれに近いことがわかりました。
このR129型初期の500SLの日本仕様は、M119型という新開発のツインカムヘッドを持った5,000cc V8エンジンを搭載、ダイムラーベンツ自社製の4段ATとの組み合わせでした。
当時のメルセデスベンツのAT車はダイムラーベンツ自社製のATを搭載していて、通常時は常に2速発進する設定になっており、アクセルを全開にするか、裏コマンドで操作することにより、1速発進モードになるようになってました。
それを差し引いても、この500SLに初めて乗った時、僕はこのクルマ、トランスミッションが壊れてるのでは?と疑ってしまいました。
なぜかというと・・・このクルマより明らかに重いセダンタイプの560SELと比べても、発進加速がモッサリとしてたから。
560SELは、2速発進でも踏めばポンッ!と出るのに・・・スポーツタイプのこのクルマの発進加速が、セダンよりも遅いなんて・・・。
でも、これはメーカー側の意図的な味付けであることがすぐにわかりました。
要するに・・・このSLというクルマは、踏めばチャカチャカポンポンと飛び出すような、ガキっぽい落ち着きのないクルマではなく、あくまで大人のための優雅な乗り物なんですよ、という思いが込められてたのです。
実際、動き出しはモッサリしてますが、ひとたび動き出してしまえば、スーッと軽やかに加速するし、さらにアクセルを踏ん付ければ、330psらしい獰猛な加速を見せつけてくれました。
思いっきり脱線してしまった・・・
で、このプリウスαがどういう意図でもって、こういうセッティングになってるのかは知る由もないですが、あれとよく似た加速感は、お客さんに快適に過ごしてもらうことが大前提のタクシー車両として使うには、もってこいだということです。
30と比べて感じる違いはそれだけではありません。
30と比べてホイールベースが8cmも長いこと、そして車重が重くなり、最大で7人(5人乗と7人乗が選べた)が乗ることを考慮して、サスペンションのストロークが多めに取られてるのか、乗り心地が非常によろしい。
加えて、遮音材が多く奢られてるのか、車内もめちゃ静か。
以上のことから、このプリウスα、30プリウスのドンガラをワゴンタイプのものに挿げ替えたただけの、安直な成り立ちのクルマではなく、極めて真面目に作り込まれたクルマであるといえます。
一応、プリウスという名前は残してますが、このプリウスαは、30プリウスとは全くの別モノと思った方がいいです。
ご年配のご婦人も思わず大絶賛するほどお客さんのウケもいい
そんな経緯で、6月16日からこの新しい相棒で営業を開始したワケですが、上で書いた乗り心地の良さと静かさに加えて・・・
この広々とした快適な後部座席周りを見て下さい。
30プリウスより8cm長いホイールベースのおかげで、足もとは広々としてますね。
さらに、30プリウスより8.5cm高められた全高により、後部座席の左右の座面から天井までの高さが99.5cmも確保されてるので、とにかく圧迫感とは無縁で、本当に快適そのものです。
この広々とした居住空間のおかげで、とにかく乗って下さったお客さんのウケがいいです。
いかにもクルマが好きそうな男性だけでなく、ご年配のご婦人などからも『運転手さん、このタクシー、なんか広々としてて快適やね~』という感想をいただくことが多いです。
クルマなんか前向いて走ったらそれでええねん!!というご年配のご婦人も思わず大絶賛してしまう実力は、伊達ではないと思います。
そう簡単にビジネスチャンスを逃さない積載能力の高さ
政府の旅行支援により、観光客が訪れるようになり、インバウンドも徐々に復活して、大阪の街では以前ほどではないものの、確実に観光旅行客の姿が多く見られるようになりました。
皆さん、大きなゴロゴロを2つも3つも引いて歩いてはります。
円安ということも手伝って、外国人観光客が爆買いする風景も見受けられます。
僕は日頃の乗務で、空港狙いの立ち回りもしてますが、山盛りの荷物を引っ提げて、タクシーに乗る方の多いこと。
そんな際、このプリウスαの真骨頂が発揮されます。
このラゲッジルームの大きさを見て下さい。
カタログによるとこの状態で容量は535ℓあるそうです。
さらに後部座席を全部倒すと1070ℓの大容量が出現するそうです。
まぁ、今までに後部座席を倒してまで荷物を積んだことはないし、逆にそういうのは、タクシー営業においてはあまり現実的ではありませんが、そんなことしなくとも、工夫してロジカルに積み込むことで、大抵の量の荷物を飲み込んでしまいます。
荷物が全部載らないという理由で、せっかくのいい案件を断ることほど、悔しく勿体無いことはないですが、このクルマで営業してたら、そういう心配とは無縁でいられます。
弱点は2つだけという優等生
ここまで散々いいことばかり書いてきましたが、当然、弱点もあります。
でも、弱点らしい弱点はたったの2つだけです。
ひとつは、乗り込み時の足元のスペースが狭いこと。
スペースそのものは決して狭くはないのですが、タクシー車両前提ではない設計のクルマの宿命で・・・
機械式自動ドアの機械部分が一部、ステップ上に剥き出しになっており、これが特に足の悪い方の乗り降りを妨げることが多いです。
もうひとつの弱点は、リアのドアが異様に長いこと。
ヘタをしたら、昔のメルセデスSクラスのロングホイールベース車くらいの長さがあります。
なので、お客さんを乗せたり降ろしたりする際には、ガードレール等とは少し広めに間隔を取ってクルマを止める必要があり、自動ドアの開け閉めには以前にも増して神経を遣いますね。
以上、長々と駄文を書き綴ってきましたが、昼勤タクシー営業において、このプリウスαは最強の相棒であるという、ここ最近ずっと感じてたことを書かせて頂きました。
大阪の街にもJPN TAXI の姿が多く見られるようになりましたが、あっちは如何せん、新車で買ったら軽く300万円オーバーするのに対して、プリウスαはもはや新車では手に入らない分、良質な中古車がふんだんにあり、うまくやればJPN TAXI 1台分の値段で3~4台買えるので、悪くないと思うんですがね~。
仮に、僕がいま個人タクシーを開業するとしても、やはりこのプリウスαを相棒にすると思います。
ただ、色はこのダークブルーではなく、手入れがラクなシルバーということで。
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